選ばれたのはダイジンでした【ネタバレ有】
こんにちは!
ゴールデン毛玉です。
前回まで3回に渡り「すずめの戸締まり」のストーリーについてお話ししてきました。
今回はキャラクターについてお話ししたいと思います。
出典:「すずめの戸締まり」公式ホームページ
前回はこちら▼▽
最初はこちら▼▽
目次
毛玉さんはダイジンが一番好き
鈴芽と草太も好きですが、ダイジンが大好きです。
それ故にダイジンには明かされなかった部分ばかりで、納得いかないところが多いです。
劇中で明確に明かされることはなかったので、考察してみます。
なぜ要石を辞めてしまったのか
「人の想い」がこの映画のテーマだという考えを前回までの記事でお話ししてきました。
そこから考察すると、ダイジンはみんなに忘れられていくのが悲しかったのではないでしょうか。
草太の家で古い資料を見ていたシーンでは、要石もしっかりと描かれていました。(石を持った人間の姿でしたが)
昔は要石も神様のように崇められていた存在でだったのでは、と思います。
寺社仏閣の神様へのお参りが少ない、信仰心が薄れると力が弱くなるというのはよく言われていることです。
ダイジンも神様(のようなもの)なので、人々から感謝されることもなく、忘れ去られていくことが悲しかったのだと思います。
鈴芽の「うちの子になる?」という冗談を真に受けてしまうほど寂しかったのだと思うと、かわいそうで悲しいですね。
鈴芽に「好き」と言われると元気になり、「嫌い」と言われると痩せた小さな姿になってしまっていたのも信仰の表れかなと。
好きでいてくれる(とダイジンは思っていた)鈴芽と一緒に居たい!と気持ちになってしまい、逆に感謝や信仰心もないのに要石に戻そうとする草太のことが嫌いだったのではと思います。
だから「お前、邪魔」になったのかなと。
「人がたくさん死ぬよ」というダイジンのセリフは、要石に感謝しないような存在はどうでもよくて、鈴芽さえいてくれたらいいという意味だったのかなと思います。
もう一つの要石を抜こうとした理由
忘れ去られていく要石としての役割を辞めたかったダイジンは、サダイジンも解放したかったのではないかと思います。
しかし、サダイジンは要石の役目を続けることを望んでいたので、ダイジンには賛同しませんでした。
結果、ダイジンを連れ戻すことになったと思われます。
サダイジンは登場時間も少なかったですが、無口だったのでおそらく真面目で固い性格だったのではないでしょうか。
そんなサダイジンはダイジンの、「誰も感謝してくれないなら役目なんてもういいじゃん!みんな忘れちゃってるし辞めちゃお!」という考えには従えませんでした。
結果、鈴芽に嫌われて力もなくなってしまったダイジンは、大人しくサダイジンにより連れ戻されるしかありませんでした。
なぜダイジンは要石に戻ったのか
鈴芽に嫌われて「話しかけないで」と言われたダイジンは鈴芽に話しかかられても無口を貫いていました。
かわいいです。
嫌われてしまったけど、鈴芽のことが好きだったんでしょうな。
そんな鈴芽が扉の中で頑張る姿を見て、「助けたい」と思ったのでしょう。
最後は再び要石に戻ります。別れのシーンではボロボロになって、理由を語らず石になってしまったダイジンが、実際はなにを思って行動したのか分かりません。
結局ダイジンの願いは叶ったのだろうかと考えると、切ない気持ちになります。
ダイジンが物語のオチを左右する存在だった
最後になにか理由を話してくれれば、おそらく「すずめの戸締まり」を通して新海監督が伝えたかったことが見えてきたのでしょう。
「天気の子」のラストシーンがまさにそんな感じでしたな。
しかし、ダイジンは何も語らず戻ってしまいました。
あえて理由を語らず退場させたのが新海監督の狙いだったのかもしれませんが、私には1番モヤモヤするポイントとなりました。
だってダイジンかわいそうなんだもん!
長くなりましたが
ダイジンについての感情がクソデカで上手く言葉にできなかったですが、ダイジンがかわいそうと思ってる方はきっといると思います。
そんな人へ気持ちが届いたら嬉しいです。
他にも話したいキャラクターがいますので、続きはまた後日記したいと思います。
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ではまた!