「すずめの戸締まり」は君の名はより上と見るか下と見るか〜その3〜【ネタバレ有】
こんにちは!
ゴールデン毛玉です。
今回も「すずめの戸締まり」についてお話しします。
出典:「すずめの戸締まり」公式Twitter
前回は5個目の扉の前までお話ししたので、今回は5個目の扉からお話しします。
前回はこちら▼▽
最初はこちら▼▽
目次
5個目の扉 東北
最後の場所は、やはり東北でした。
鈴芽が東日本大震災の被災者であることがずっと伏せられていましたが、日記の「3月11日」のページが真っ黒に塗りつぶされているので明確にされました。
その日を思い出す鈴芽のシーンは、心が押しつぶされるような思いがしました。
鈴芽の実家近くの扉をくぐって扉の中の世界へ。
そこは常世ですべての時間がある場所であり、ミミズが動く世界でした。
最後の扉を閉めるシーンで鈴芽たちは3月11日の声を聞いていましたが、辛かったです。
あの日もいつもと同じように家を出て、帰ってこられなかった人がたくさんいるんだなと思うと涙が止まりませんでした。
ダイジンたちと協力して草太を取り戻し、要石を元に戻して鈴芽と草太は元の世界へ帰ります。
草太を呼び戻したきっかけは、鈴芽からのキスだったわけでした。
まるでディズニープリンセス。
王子様のキスで目覚める「眠れる森の美女」の逆転バージョン。
震災×ディズニープリンセスのようなシチュエーションに、さらに私はついていけず、またもや置いてけぼりをくらったような気持ちになるのでした…。
草太も人間に戻り、鈴芽は叔母さんと一緒に地元へ帰り、2人は再び会う約束をして物語はハッピーエンドで終了しました。
しかし、もやもやが多く、気持ちいい終わりとは思えませんでした。
なので、自分を納得させるためにも色々と考察してみることにしました。
結論 全ては想いの物語ということ
モヤモヤした鈴芽と草太の恋についてです。
見終えて感じたこの映画のテーマは「人の想い」だと、私は考えています。
震災や扉を閉めるシーンが印象的なので「忘れないで」という意味が1番強く感じますが、鈴芽と草太の恋も同じく「想い」です。
想いは生きる糧になり、鈴芽が幼い鈴芽に話した「これからたくさん辛いことがあるけれど、必ず良いことがある」に繋がります。
草太の愛も叔母さんの愛も辛さを乗り越える力になり、生きていればきっといいことがあるよ、というメッセージです。
これは最初の記事で書いたBさんの感想と同じです。
旅で感じた、人とのふれあいで感じる温かさにも通じるものがあります。
鈴芽と草太の恋も生きる力である「人の想い」であり、この映画でのメッセージに含まれていると結論付けて、私は納得することにしました。
とは言え、これだけでは納得しきれないので、まだ掘り下げたいと思います。
ダイジンってどうなの
引っかかっている1番の原因はダイジンです。
ここからダイジンや他のキャラクターについて考察していきたいと思いますが、また長くなるので後日、記したいと思います。
まだ続きます!
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ではまた!