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「すずめの戸締まり」は君の名はより上と見るか下と見るか〜その2〜【ネタバレ有】

こんにちは!

ゴールデン毛玉です。

 

今回も「すずめの戸締まり」のお話しです。

 

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出典:「すずめの戸締まり」公式Twitter

 

 

前回は1個目の扉から3個目の扉までお話ししました。

今回は4個目の扉からお話しします。

 

前回はコチラ▼▽

 

 

ネタバレしていますので、ご注意ください!

 

目次

 

 

4個目の扉 東京

 

草太の家で昔の資料や閉じ師について話しがあり、ここで初めて草太について触れられました。

東京は新海監督ではお馴染みの場所ですが、今回は舞台としての登場時間は短かったです。

ですが、ごちゃついて人が多いのがよく伝わり、もしここで地震がおきたら…と恐怖を感じました。

この短時間での空気感、さすがは新海監督です。

首都圏に住んでいる者としては、ミミズが広がっていく様子は本当に怖かったです。

 

草太と鈴芽により扉は閉められましたが、草太は要石となり人ではなくなってしまいます。

草太を取り戻すためには鈴芽は最初の扉に行かなければならない。

物語は最後の場所に移ります。

 

 

5個目の扉の前に

 

メンバーが変わり保護者・環さんと草太の友人・芹沢になります。

旅の目的も『ダイジンを捕まえること』から変わり、後に鈴芽の言う『好きな人に会いに』に変わります。

え、そうだっけ?

1番違和感を感じたのはここでした。

 

 

 

感じたもやもや

 

鈴芽と草太の恋愛模様はじわじわ進んでいました。

映画としての良いアクセントで、新海監督らしい若者のキラキラ光る恋の表現でした。

しかし、思いました。

あれ、それメインだっけ?

 

冒頭のシーン、叔母さんと暮らしている鈴芽の境遇から最後の場所が東北であり、鈴芽が被災者なのは分かっていました。

東北だと明確には言っていませんでしたが、芹沢の「今日中に帰るのは無理。7.8時間かかる」のセリフからも分かります。

私は事前情報が0の状態で見ていたので、この映画のテーマは震災であると感じていました。

地震の話しや東日本大震災は大きな影響を与えるので、勝手にテーマだと思い込んでしまったのでしょうな。

 

そこに急に恋愛が出てきたので気持ちがついていけませんでした。

それが1番もやもやした原因だったのです。

 

 

恋愛映画ではいけないのか

 

新海監督の恋の表現は好きです。

しかし、「すずめの戸締まり」に関してはテーマがぶつかってしまっているように感じました。

後ほど草太のセリフで「その土地の人々の想いが扉に蓋をする」というものがありました。

扉の謎の核心に触れる大切なセリフでしたが、びっくりするほどサラッと言われます。

それめっちゃ大事なことやん!?

 

さびれた温泉街も廃校も閉演した遊園地も、以前は楽しく人々が過ごした場所です。

その場所に残された想いが扉の蓋になるのですな。

そこから「人が去り場所は廃れていくけど、そこには大切な時間や想いがあったことを忘れないでね」というメッセージを感じました。

さらに、そこには良い想いばかりではなく、東日本大震災のような悲しい想いも含まれます。

「年月が経っても忘れてはいけない。確かにそこに生活があったんだ」という地震・震災のテーマにふさわしいメッセージも感じました。

私も心の底から同意です。

 

それを1個目の扉からコツコツ伝え、4個目の東京までそのテーマでやってきた(と私が勝手に思っていた)。

しかし、急に「好きな人に会いに行く!」というドストレートな方向転換に私はついて行けなかったのでした…

 

恋愛への方向転換について行けなかっただけで、決して鈴芽と草太の恋を応援していないわけではありません。

恋愛映画も大歓迎です!

君の名は。」はもちろん大好きです。

 

ですが、この映画から感じとろうとした私の気持ちの持って行きようが分からなくなってしまいました。

 

 

長くなってしまったので

 

この続きはまた後日、記したいと思います。

まだまだ続きます!

 

 


 

 

ではまた!